これまでの日本は、待機児童問題について正面から向き合ってきませんでした。

しかし、子ども・子育て支援新制度の発効により、保育園・幼稚園は積極的に幼保一体型施設である認定子ども園の設置へ踏み切りました。

その上、補助金適用の範囲が広がり、小規模保育事業や株式会社の保育事業参入も進んでいます。

まだ目標となる待機児童はゼロにはなっていませんが、少子高齢化の流れもあり、今後ますます待機児童の数は減少していくでしょう。

 

待機児童の数がゼロになることは、日本の子育て環境がより理想的になったと考えられます。

しかし、その時に急激に増加した保育園・幼稚園は一体どのような状態になっているのでしょうか?

 

待機児童がゼロになった後の保育園・幼稚園 保護者のさまざまなニーズに応えられる保育事業が増える?

 

待機児童がゼロになるということは、子どもを預ける保護者にとっては良い時代ですが、保育園・幼稚園を運営する保育事業者視点で考えるとどうでしょうか?

少子高齢化で子供の数は減り、それに反比例する形で保育園・幼稚園の数は増加していくわけですから、当然子供を奪い合う競争社会が進みます。

資金力が豊富でたくさんの子供の数を確保できる大手保育事業者や、その保育所にしかない特色を持つような保育所など、強みを持つ保育事業者が生き残り、経営力も信頼も武器もない保育園は閉鎖していくでしょう。

厳しい競争社会の中、保育事業者が生き残るためには、これまでとは違った価値観を持ち、戦略を変えていく必要があります。

 

ここで、保護者の視点から考えると、待機児童がゼロになり、たくさんの保育所を選べる立場になります。

これまでは、子供を入れる枠を取り合う争いが起きていたはずです。しかし、保育所の競争が激化し、選択肢がたくさんあれば、一転して自分の生活スタイルや子どもの性格にマッチした保育所を選ぶという、贅沢な立場になるのです。

 

保育者にとっては辛い時代と捉えられるかもしれません。

しかし、保育業界全体を見れば、多様性ある魅力的な業界へと育っていると見ることができます。

独自の魅力的な保育所を開園すれば、保護者からの人気も当然集まりますし、やる気のある人材も共感してくれるでしょう。理想の保育の形を頭に描いている保育事業者からすれば、この流れは理想的とも言えるでしょう。

人気の高い保育園は経営状態もよくなり、職員の給料や待遇も安定し、保育施設全体の雰囲気も良くなります。

時代のニーズに合わせて価値観を社会に提供することができれば、保育事業者はさらに人気を集め、飛躍することができるでしょう。

 

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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