「次は保育士以外の職業に就いてみたいな。」

「もう保育園は満足したから、別の仕事をやってみたい。」

 

保育士の仕事に対して、ある程度の達成感を持っている方。またはほかの業界でのお仕事に興味を持っている方。

そんな保育士さんが、次の人生の選択において保育士以外の職種を選びたいという希望を持つのはよくあることです。

しかし、保育士以外の職業に転職したいと考えた時、他の職業に無事転職するのは可能なのか?面接で簡単に落とされないか?

さまざまな不安にさいなまれるのではないでしょうか?

 

そこで、ここでは保育士のキャリアを持つ方が他の職業に転職するケースにおいて、面接ではどのような点をアピールするべきなのか?未経験の会社に転職するにはどうすればいいのか?についてお話したいと思います。

 

保育士以外の職業の転職面接 保育士ならではの強みを知ろう

 

一度保育士として働いてきた経験があるということは中途採用になります。

そのため、採用者に対しては新卒とは違う魅力、つまり保育士キャリアを持つ者の強みをアピールするのが効果的です。

例えば、保育士とは畑違いの職場で働く人たちにとって、保育士のイメージといえば以下のような特徴を考えがちです。

  • 元気で体力がある
  • 笑顔で優しい
  • 思いやりがある
  • 気配りが良くできる

上に挙げた特徴から、面接を受ける採用者は以下のような事を思い浮かべるでしょう。

  • 事務職であれば、お客さまや取引先にも丁寧に対応してくれるだろう。
  • 気配り上手で優しい雰囲気の人がいれば、社内の雰囲気もよくなりそう。

面接する会社に事務職で応募した場合は、会社側には上のようなメリットも考えられます。

 

保育士の経験自体が、面接の中で意外なアピールポイントになる

次に、保育士目線からどのような経験を積んできたかを振り返ってみましょう。

例えば、あなたが保育園勤務中に以下のような活動をしていたのであれば、それは就職面接のアピールポイントになります。

  • 保育士の業務でパソコンを使用し、おたよりを作っている。
  • 保護者とのコミュニケーションは毎日取っていた。
  • 毎月のミーティングで目標を決め、みんなで達成できるように日々努めていた。

パソコンを使って小さな月間誌などを作成していたのであれば、それはパソコンスキルがあり、実践レベルである程度使いこなせていることが分かります。

保護者とのコミュニケーション経験で、いろんな性格の人と話をしてきたキャリアがあれば、営業活動などに重宝されます。面接官からすれば、社内にもすぐ馴染んでくれると期待できますし、余計な心配をする必要がなくなりますね。

保育園内で定期的に目標を定め、具体的な行動に起こして努力してきた経験があれば、社内で目標を立てる力、仲間と協力して計画的に達成へ行動する力を認められるでしょう。

 

また、会社はチームで結果を出すのが普通です。

変に他の社員とライバル意識だけが高まり、敵対するような雰囲気になれば、おのずと結果にもマイナスに出てきます。

それよりも、チームワークを考え、行動できる能力があれば、会社全体にとっては必ずプラスになります。

今の時代は外資系企業の影響もあり例外もありますが、基本的に会社内で和を重んじる人は、貴重な存在となり得ます。

 

保育士で培った経験を活かせば、転職活動・面接でも優位に立てる

 

よく保育士が他業種へ転職する際、「上手くいかない。」「特に一般企業の事務職は狭き門」などといろんなサイトで言われますよね。

しかし、それは事務職などの希望したい職業がもともと狭き門であり、誰にとっても難しいケースが大半だという事を知るべきです。

問題は、その狭き門を狙う場合、どのようにして面接の準備をするかにかかっています。

 

先に挙げた面接のアピールポイントのように、実際に保育士としてさまざまな経験を積んでいれば、他の分野でも使える能力を身につけられているものです。

特に、忙しい保育所内でのパソコンの書類作成やおたより作り、スムーズな連絡業務などを行えるのは大した能力です。

他の生ぬるい業界でのほほんと会社勤めをしていた方よりもテキパキ作業できることが伝われば、一般企業への転職後でもあなたの力を認めてもらうのはたやすいでしょう。

 

面接で強みを伝えられれば、保育士と似た業界以外での活躍も十分考えられる

 

話は変わりますが、保育士さんが別の職種に転職するとき、パッと思いつくのは事務職や保育士に近い分野の介護職・看護師です。

保育士が看護師・介護士に転職するのは、業務内容が似ていることもあり、向いているのは言うまでもありません。

病院や介護施設に転職すれば、間違いなく頼れる即戦力となれますし、周りも期待しているでしょうから、保育士が転職しやすいのも事実です。

 

しかし、もし自分がそれ以外の職種に転職したいと思ったらあきらめなければならないのでしょうか?

この疑問を思いついたとき、現役保育士の方は後ろ向きに現実を考えがちですが、それは思い違いです。

他の職業に転職する場合は、必要な資格さえあれば転職可能です。

そして、チームワークや無駄のない行動、コミュニケーション力が必要な保育園でのキャリアは、転職には強い武器になるはずです。

保育士以外の職業に転職したいと思ったら、まずはこれまでやってきた業務内容、自分のできることを洗いざらい整理してみましょう。

 

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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