「保育園に入りたくても入れない。」

「ウチの子供が園に入れただけでも運が良かった。」

保育園の需要は高く、完全な売り手市場で保育施設が強い立場になっているのが今の保育所の力関係です。

待機児童の問題解決への取り組みもあり、次々と新しい保育園が開園している最中ですが、将来の保育所は子供を取り合う生き残り合戦が繰り広げられると予想されます。

保育事業の競合の増加と、少子高齢化が同時に進行している背景が、さらに競争を激化させる要因になると考えられています。

 

一方、子どもを保育所に預ける保護者視点で見れば、たくさんある保育所から好きな場所に入園できる、利用者にとってうれしい時代になると言われています。

将来、保育園に対する需要が減り、逆に供給が増えれば、今度は保護者と子どもたちが強い立場になる買い手市場と化すのです。

 

買い手市場と化した保育業界で、保育所が直面する問題

 

買い手化市場と化した保育業界では、一体どのような問題に直面するのかと言いますと、まず考えられるのが保育所利用者の減少・競争による単価の下落です。

少子高齢化で自然と保育所を利用する人が減り、さらに競合が増えている保育業界は自然と施設当たりの保育所利用者は減少します。

保育事業を存続しようと思えば、大々的に広告を出し、さながら商品を製造して利益を得る大手企業のような集客活動を行う必要も出てきます。

 

他にも、競争相手が増えるということは、価格競争も激化します。

より低い価格で、より質の高い保育を利用できることが分かれば、子供を預ける親はみんな子どもを連れてきてくれるでしょう。

しかしながら、価格競争に飲み込まれると、保育園の経営資金が圧迫され、コストダウンと共に保育所の運営が不安定になります。

ただ単に単価を下げたり、多大な費用をかけて宣伝広告を行ったとしても、それが保育園の収入に大した影響を与えなければ、経営破綻は免れません。

 

将来の保育園が選ばれる保育所・子ども園になるためには何が必要か

 

価格競争に真っ向から勝負すれば、資金力に余裕のある大手保育企業や、はじめから低価格実現を目指して創業した保育事業者とぶつかり合うことになります。

もともとコストパフォーマンスの高さを武器にする場合は良いでしょうが、そうでない場合は別の戦略が必要になります。

厳しい競争を生き抜き、保護者から選ばれ、子供たちから喜ばれる保育園を運営するためには、経営者の独自の理念に沿った個性的な教育プログラムや、保護者や子どもたちのニーズに合わせた付加価値を与えられる事業を展開しなければなりません。

 

また、ただ単に保護者や子どもたちにとって魅力的な保育所を作るだけでは健全な経営を成り立たせるのは難しいです。

広く自社の保育事業を知ってもらうべく広報活動に出て、より多くの子育て世帯に保育園の魅力を伝えなければなりません。

また、現場で働く保育士の教育や待遇も充実させ、保育所内部の品質管理を怠らない姿勢を貫くことも重要なポイントです。

 

つまり、未来の保育事業は、自ら営業し、商品ともいえる保育所を利用してもらい、利用者の満足度を高めていく、いわば民間企業の営業や商品開発力が重要な要素になるのです。

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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