現在、国が待機児童の数を減らし、子育て世代が働きやすい環境を整えるべく、保育園の数を増やすための規制緩和や補助金政策にのりだしています。

その結果はすぐに現れ、新規事業で保育園・こども園を開設する保育事業者は増加し、またこれまで保育園開設を慎重に行っていた保育事業者も、積極的に保育所を建設しています。

この流れは当分続きますが、同時に成長が終わるにつれて保育事業者同士の競争が活発になっていくことが考えられます。

 

本物の保育園のみが人気を集める!?競争が活発になる二極化時代

 

保育事業者が増えるということは、同時に競争も激化します。

競争が激化すると、今まではそこまで見られなかった「子供を預かる」以外の項目が、より注目されるようになります。

  • 子どもたちに対してよくしてくれているのか?
  • どのような教育をしてくれるのか?
  • それによって子供たちは楽しく生活できるか?成長できるのか?
  • 現場の保育士さんや園長先生たちは保護者に対して誠実に対応してくれるのか?
  • 安心して子供たちを預けられるのか?

今までは、ただ「長時間子供を預かってくれたらありがたい」と思うだけで済んでいたかもしれません。

しかし、最近は保育所内の汚職事件や子どもたちへの虐待が問題となり、保育所自体の質にも焦点が当てられ始めているのです。

 

今後、保育所の数が順調に増え続け、待機児童の数がゼロになれば、子どもたちを預ける保護者は自分の好きな保育所に子供を預けられるようになります。

そのとき、ただ単に子供を預かるだけで、ずさんな保育を行っている保育園は淘汰され、保育の質の管理・衛生管理・防犯対策などをしっかりしている「本物の保育園」が生き残る、2極化時代が目に見える形で訪れるでしょう。

 

二極化時代はもう始まっている?一番大切なのは保育士の質にあり

 

保育所が二極化時代を勝ち残るためには、保育事業者が確固たる理念を抱き、質が高く安心できる保育を行い、それに加えてできれば自分の法人のみが持つ強みをアピールできるかが重要になります。

そして、競争が激化した時にもっとも重要となるのが保育士の質です。

いくら保育事業者が大きな理想を持っていたとしても、保育所は保育士の人材によって決まります。

保育事業者の経営理念や教育方針をよく理解し、保護者や子どもたちに対して害を与えず、質の高い保育を提供していこうという気概を持っているか?

今後、保育事業者は保育士の頭数だけそろえるだけでなく、良い保育士を雇い、そして大切に保育士たちを育て上げていかなければならないのです。

 

質の高い保育園・保育士には将来さらに人気が集まる

 

二極化時代はすでに突入しており、既に質の良い保育を行ってくれると評判の保育所は高い人気を誇っている園もあります。

そして、将来はさらに目に見える形で人気の園・人気の先生が脚光を浴びるようになっていきます。

 

競争が激化するといえば聞こえは悪く感じるかもしれません。

しかしながら、捉え方を変えると、保育園の質や保育士の人間性がより高く評価される時代が来るのです。

本物の保育を提供する保育園や、本当に良くしてくれる保育士にさらに人気が集まります。

人気の高い保育園は、さらに質の向上を目指して、より地盤を強固なモノにしていきますし、人気の保育所を支え続け、一生懸命に子どもや保護者と向き合う保育士は、これまで以上に高い評価を得られ、待遇も厚くなるはずです。

二極化時代の到来は、半端な気持ちの人間には厳しい時代ですが、真面目に仕事に取り組む人間には追い風にもなるのです。

 

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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