初任の保育士さんにとって、就職してはじめてクラス担任を任されるようになると、嬉しさもありますが、当然「上手くできるか心配」という不安感を持ちます。

 

不安感が心の中に強く残ったままで、初任の保育士さんが受け持つクラスでケンカが勃発したり、また違う所ではおもちゃの取り合い合戦が始まったりしたとき、自分の力で上手く対処しようと行動には出ます。

しかし、なかなか子どもたちの気持ちが収まりません。

そんな中、子供たちのトラブルの対処に追われている初任保育士を見かけた同僚や先輩の保育士さんが、間に入ってその場を収めてくれます。

同僚や先輩保育士は、この後も問題があると見かけた時は、いつもフォローしに来てくれます。

初任保育士さんは、同僚や先輩たちに感謝し、とても良い保育所だと思います。

しかし、その反面、次のようにも思ってしまい、落ち込んでしまいがちです。

 

「わたし、自分1人の力では何もできないダメな保育士だな。」

 

フォローしてもらってばかりの初任保育士は情けなくて「甘えている」のか?

 

せっかく担当の組も決めてもらったのに、先輩や同僚にフォローしてもらってばかりで、自分のクラス一つまともに受け持つことができない現状に、初任の保育士さんは情けなく、申し訳ない気持ちになる人も多いです。

その上、保育の現場は女社会で、人間関係も複雑な保育施設が多い傾向にあります。

そんな中、自分ばかりが良い同僚・先輩たちに囲まれて、助けられてばかりなのは抵抗がありますし、何より「今この現状は甘えているだけではないか?」と悲観的にとらえてしまうのです。

このように、真面目な性格が裏目に出てしまうと、さらに自分自身を追い込んでしまう保育士さんもいます。

 

一生懸命頑張っているつもりでも、なかなか自分の満足いく保育ができていない。

それが毎日続くと、確かに自分に自信が持てなくなるのは仕方がないでしょう。

しかし、それが情けなくて「甘え」になっているかと言われれば、本当にそうでしょうか?

 

初任保育士が自分に自信を持てなくなる本当の理由

 

冒頭で出した例を見ると、同僚や先輩保育士さんは快く初任保育士さんのお手伝いに出てきてくれました。

それはつまり、初任保育士さんがいきなりクラスをまとめることができないのは当然のことだと思っていて、できる限りフォローしてあげよう、より良い保育所のチームワークを作っていきたいと考えているからです。

しかし、それを聞いても、おそらく初任保育士さんは自分に自信を取り戻すことはできないのではないでしょうか?

 

なぜならば、初任保育士さんが自分に自信を持てない理由は、自分の精神状態にあるからです。

 

自分に自信が持てないのは、自己評価が低いから?

 

先輩たちは「できなくて当たり前」だと思ってくれていますが、一生懸命業務に取り掛かっているのに全然満足いく結果を出せていない自分に対し、自分で評価をつけてしまっているのです。

 

何をやっても上手くいかないと思い込んでいると、毎日子どもたちに振り回されてばかりで、自分は保育士の責務を何も果たせていないと思うようになります。

それに伴い、心身も疲れやすくなり、感情が抑制できなくなります。

その結果、自己評価が低くなり、ズンと落ち込んでしまうのです。

 

できないことよりも、今日一つ、何かできたことに意識する

 

自分に自信が持てない保育士さんは、できないことに意識が向きがちで、助けられることを「甘え」「恥ずかしいこと」と捉えてしまいがちです。

しかし、トラブルを全て1人で対処するのは難しいですし、従業員同士、一緒にフォローし合うことは効率的に保育所を運営するためには積極的に行っていきたいことの1つです。

 

保育士1人1人、特技や性格など、特徴があるわけですし、誰にだって苦手な事、できないことがあります。

人間、失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していくものです。

いきなりスーパーマンのように何でもできるようになる人は、いたとしてもごくごく少数の超特別な人だけです。

だからこそ、できなかったことよりも、今日、何か一つできたことはないか?以前よりうまくできるようになった事はないか?自問自答して、ちょっとずつ成長していることを実感していくことが大切です。

 

マイナス思考、鬱かもと思ったら、一度リラックスできる時間を取ろう

 

また、人は疲れがたまるとミスも多くなり、気持ちも暗くなりがちです。

「まだまだつかれていない!」

と思っていても、気付かない内に精神・身体両方が仕事で疲弊している事が多いのです。

 

そのため、もし、マイナス思考になってきたり、鬱っぽくなってきたと感じたら、一度心と体をリラックスできる時間を取ることが大切です。

例えば、休みの日にショッピングに出かけたり、仲の良い友人・知人と話をしてみたり、遠出をしてみるなど、いつもと違う刺激を自ら作って、気持ちをリフレッシュさせるのです。

 

仕事で「辛い」「しんどい」と感じる事が多くなると、どんどん気持ちが暗くなり「保育士向いていないかも」「私もうダメかも」と思うようになります。

特に、学校を卒業した新卒の保育士さんは戸惑い、悩む部分ではあります。

しかし、自分でストレスを発散し、精神状態を正常に保つことも、社会人としては今後身に着けていきたい自己管理法です。

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)

「ブランクあるけど保育士に復職したい!保育園復帰の悩みと再就職事情」

「保育士求人の探し方のコツ 保育士求人サイトの使い方」

「待遇の良い保育所とは?ブラック保育園との違いを比較」

 

保育士求人事情 ~あなたに合った保育園・子ども園を見つけるために必要なこと~