クラスの担任保育士を任された場合、経験の浅い保育士さんにとって、担任として上手くクラスの子供たちをまとめられるか期待と不安が入り混じった感情を持つようになります。

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そんな状況で、自分の担当箇所を補助してくれる、経験豊富な非常勤の先輩保育士さんなどが付いていると、頼りがいがあり、安心感もあって、非常に心強くありがたい存在になります。

 

しかし、経験豊富で優秀な先輩保育士さんが補助として入ると、率先して子供たちの面倒を見るあまり、経験の浅いクラス担当の保育士さんにとっては耐えがたい問題が起こります。

それは、子どもたちは皆先輩保育士さんになついてしまい、まるで補助の先輩保育士さんがクラス担任になったかのごとく仕切ってしまっているように見えるのです。

 

子どもたちは元気に楽しく補助の先輩保育士さんと遊んでいます。

ケガやケンカなど、大きなトラブルが起こっても、経験と知識がある先輩保育士さんが何事も無かったかのように問題を解決してしまいます。

その上、掃除や作り物といった雑務まであっという間にこなしてしまいます。

その一方で、クラス担任のはずの保育士さんは、あまり仕切っているという実感もなく、子供たちも先輩保育士のように自分に懐いてはいないように感じます。

そんな状況で毎日仕事をしていると、実は自分が補助の保育士なのではないかと錯覚してしまいます。

あまりに経験豊富な保育士さんと一緒に仕事をすると、自分が一体何のために存在しているのか分からなくなってしまうのです。

 

この問題は「自分がクラス担任なのだから、頑張らなくちゃ!」と考えている、仕事に真面目な性格の保育士さんの方が陥りやすい傾向にあります。

 

副担任で先輩の補助保育士の気持ちを考えてみる

 

クラス担当なのに、自分だけ蚊帳の外になっているみたいで

「そんなに出しゃばられたら、私ばっかり仲間外れみたいで悲しい!」

と、腹が立つ人、悲しむ人もいるかもしれません。

しかし、ここでいったん視点を変えて、副担任で先輩の補助保育士さんの気持ちを考えてみるとどうでしょうか?

 

補助・副担任としての役職を与えられた先輩保育士さんの立場からすれば、忙しい担任の保育士さんを支えていくためにも、子どもたちと積極的にかかわろうと考えている可能性があります。

また、補助で入る保育士さんは現場で知識と経験を積み重ねてきた、保育業界の大先輩です。

先輩の自分が、副担任として自ら気づいた所は率先して行動することで、毎日の保育業務をスムーズに進めていかなくては、という使命感を持って動いてくれているのかもしれません。

 

クラス担当を任された経験の浅い保育士さんは、先輩保育士さんが「なぜそんな風に動くのか?」と疑問に思っている一方で、先輩の保育士さんの方も、副担任として一生懸命動こうと努力するがあまり、クラス担任の保育士さんの気持ちに全く気づいていないことも考えられます。

 

コミュニケーションを取って思いを伝え合う 先輩に話すのが難しい場合は、他の先輩や主任保育士さんなどに相談も

 

上のように、お互いの思いが分からないまま時間が過ぎ、関係が悪化してしまうケースは意外と多くあります。

担任と副担任、担当と補助、お互いが普段からこまめにコミュニケーションを取っていれば、無用な心配事をすることもなく、結果的にクラス運営もスムーズに行えるようになります。

 

ただ、保育の現場はとても忙しいので、話し合う時間すら取れないという人もいますし、頑張ってくれている大先輩の補助保育士さんに、貴重な時間を削ってもらって直接話すのが難しい場合もあるかと思います。

その場合は、他の先輩保育士さんや、主任保育士さんに相談してみるのもひとつの手です。

クラス運営で自分が全く役立てていない現状や、子供との関係を、補助で入っている先輩のように上手く築き上げられないことについて相談してみましょう。

 

相手の立場や気持ちを気遣うあまり、自分の我慢が持たなくなって人間関係がこじれてしまうこともあります。

保育所の運営は一人で行って完結するものではありませんので、お互いの気持ちを理解し合えるようにコミュニケーションを取ったり、相談し合うことは非常に大切です。

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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