待機児童解消へ向けて、建設され続ける保育所。
幼保一体型の認定子ども園への期待もあり、施設型である認可保育所が中心となって増え続けてきました。
しかし、認可保育所を運営するためには、法律で決められた園庭・園舎が必要で、大きな土地面積の確保と少なくとも1億円以上にはなる建設費用の調達が必要不可欠でした。
また、今一番の問題となっているのは0~2歳児の待機児童と、東京を中心とした都市の待機児童です。
そして、そのニーズに応えるべく、今後はさらに小規模な保育園、家庭的保育事業などの在宅保育の成長が見込まれています。
小規模保育園・在宅保育(家庭的保育事業)が成長する日本の保育園事業
東京や大阪などの大都市圏では、すでにビルのテナントなどを利用した小規模保育所が増えてきています。
需要に供給が追い付いていない0~2歳児の保育であれば、必ずしも大きな規模の施設は必要ありません。
そして、費用面でも、数億円かかる建設費を用意する必要はありませんし、その地域で小規模保育所が必要なくなれば移転することも容易です。
将来、大規模な認可保育所がかかえるであろう、保育事業の競争による「定員割れ問題」でのダメージも、すぐに撤退すれば被害は最小限で済みます。
国や地方自治体からも、この小規模保育事業に注目しており、地域型保育球や企業主導型保育事業への補助金の交付によって、これからの待機児童解消への活躍を期待しています。
在宅保育やベビーシッターは海外でも実績あり
今は同じ福祉業界である介護業でも、訪問介護などが展開されてきていますが、この流れは保育事業にも伝わってきています。
日本では、家庭的保育事業や居宅訪問型保育事業と呼ばれていますが、訪問保育やマンションの1室を借りて行うママ保育、ベビーシッターなどが、今後さらに活躍していくだろうと考えられています。
在宅保育の実績は海外でもあがっており、フランスでは出生率を大きく改善させた実例があります。
日本もこうした海外の成功例を元に、待機児童解消・出生率の増加を促して子育て世帯が安心して生活し、働ける国を目指しています。
小媚び保育事業は、コストパフォーマンスが高く、余った建物のスペースなど資源の有効活用もでき、加えて必要なくなった時の撤退や移転も簡単と、メリットが大きいので、将来の日本の保育事業では必ず主流の1つとなる保育事業の形態でしょう。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)