保育士と同じ福祉職の介護士や、医療分野などでは、働く職員だけでなく、さまざまな業務を外注化しています。
保育所もこの外注化が進んでおり、最近では給食業務や広報活動・事務などの外注化産業が増え、人材紹介サービスや人材派遣業のアウトソーシングと共に今後も増加していくことが考えられています。
ここまで保育業務の外注化が進むのには、保育事業者にとっても多大なメリットがあるからなのですが、当然デメリットも存在します。
保育園経営で使われる業務の外注化 メリットとデメリット
保育園経営で外注化を行うメリットとしては、本来は固定費でかかる費用が変動費に変えてコスト削減ができること、自分の保育所にない専門分野の力を使うことができるというメリットがあります。
自分の所ですべての業務を行おうとすると、何かトラブルがあった際もすべて自分で解決しなければなりません。
しかしながら、外注化をお願いしていると、トラブルの責任は外注先になりますし、もし何かあったとしても、別の外注にお願いするという解決方法も選択できます。
また、無理に保育園内で広報活動・事務・給食等を準備しようとすると、イチから準備するための費用や、研修や研鑽を重ねて人を育てる必要が出てきます。
そういった時間とお金が多大にかかる部分をアウトソーシングすれば、無駄な労力を割くこともなく、じっくり保育園の運営に力を入れることができるようになります。
このように、アウトソーシングは保育事業にとって大きな魅力があるのです。
保育事業の外注化のデメリットは目に見えにくいが・・・
保育事業の外注化によるメリットは大きいですが、デメリットはどうでしょうか？
外注化によるデメリットとして考えられるのは、情報漏洩のリスクや外注先の会社の倒産、そして保育所で働く人の愛着・想い、つまり仲間意識や帰属意識が高まらない点が考えられます。
上に挙げたデメリットを見ると、アウトソーシングによるデメリットは目に見えにくく、普段は全く意識しないような問題です。
しかし、だからといって、ほぼすべての業務を外注するとなると、運営する園に対して愛着が出ないスカスカの寂しい保育所が出来上がる可能性もあります。
そのためにも、自分の保育所の理念や強みとなる部分については人材にも経営にも力を入れて、それ以外の部分では外注を活用してコスト削減を行うなど、自分の保育所の特徴にマッチした使い方が重要になるでしょう。
また、外注先の業者選びについては、１社のみに集中させるのではなく、複数候補をあげて選択し、何かあったときも別の業者へお願いできるような状態にしておくことがよいでしょう。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます？保育士も二極化の時代に乗り遅れるな！
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない！」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか？
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)
