日本ではベビーシッターなどの居宅訪問型保育という形態に馴染みがなく、また認可保育所の増加によって影が薄い在宅保育事業ですが、海外では在宅保育事業の活躍によって待機児童問題・出生率の低下を改善させた例もあり、将来へ向けて大きな活躍が期待されている市場でもあります。

あまり日本で利用しない人が多いという事情もありますが、日本国内でもベビーシッター協会(現・全国保育サービス協会)という組織もあり、億単位の売り上げを上げているベビーシッター企業も存在するのです。

 

ベビーシッターをはじめとした、在宅保育事業にかかる期待とは?

 

ベビーシッターの良さといえば、何と言っても一般の保育園・幼稚園などの施設型保育事業とは違い、個別に対応できる点にあります。

そのため、保育園が運営できないほどの過疎地への保育士派遣や送迎サービス、病後児保育、障害児保育、妊娠中の産褥支援など、活用方法は多岐にわたります。

 

中でも、在宅保育事業は現在日本の保育業界であまり対応できていない病後児保育・障がい児保育への期待は高まっています。

病後児保育・障がい児保育のどちらも一般の保育所では預けることができませんし、必然的に専門の保育士が個別に対応しなければならなくなるからです。

特に、熱が出た子供や障がいのある子どもたちを施設へ預けに行くのは、時間と労力がかかります。

その問題を一番スマートに解決できる形態が、専門の保育士が自宅で対応してくれる居宅訪問型保育事業なのです。

 

在宅保育事業への一番の障壁は保護者自身!?ベビーシッター事業があまり普及しない理由

 

ちなみに、居宅訪問型保育事業は、日本国内では数えるほどしかないのが現状です。

ベビーシッター事業はというと、数こそ増えましたが、昨今では従業員の園児への暴力がニュースになるなど、あまり良い印象を与えられていないと言わざるを得ません。

 

そして、在宅保育事業が日本に浸透しない一番の原因は、実は日本人である保護者自身だとも考えられています。

日本人には、「家にあまり知らない人を入れておきたくない。」という考え方を潜在的に持っており、自宅での保育に不安感を覚える人が多いようです。

また、在宅保育は施設型保育にかかる費用よりも高額で、一般家庭には使えないという意見も多くあります。

 

在宅保育事業は、コストや利用者への理解という面で浸透できていませんが、この事業に積極的に取り組もうと動く企業も出てきました。

在宅保育は、将来は国や地方自治体の協力を得ることで、大きく成長する可能性のある事業です。

 

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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