保護者の中には、熱を出して体の調子が悪くなっている子供を登園させ、保育園に預けに来る親もいます。
ちょっとした微熱程度であっても、本来ならば自宅でゆっくり静養させるべきですが、児童が風邪でフラフラしている時も、解熱剤の座薬を使って保育所に預けに来る始末です。
子どもの面倒をいつも見ている保育士からすれば「こんなに気分が悪そうにしているのに、許せない!」と怒りを覚えるのはもっともです。
小さな子供の特徴について一番詳しい保育者だからこそ、このような現状に危機感を覚え、放っておけないと考えます。
子供が熱を出して体調不良になった時、無理に保育園に預けたくて預けているわけではないことも
しかし、実は熱を出しても無理やり子供を保育施設に送迎に来る保護者としても、できることなら家で休ませてあげたいと考えている方は多いです。
大切なお子さんが苦しくても預けられない理由としては、仕事で大切なプロジェクトを任されていて、離れるわけにはいかないと苦渋の選択を迫られている保護者もいます。
大切な我が子だからこそ、家に1人で放置させるのは心配で、どんなハプニングが起こるか考えると恐くて仕方ありません。
だからこそ、親も子供の面倒を保育園にお願いしておきたいという気持ちがあるのです。
子供が風邪を引いた時、保護者が前もって対応できるように知識を提供しておく
子供のお世話のスペシャリストでもある保育士としては、身体が回復していない状態での集団の保育は、子供に大変な負担があることを理解してもらいたいところです。
また、調子が悪い子供を保育園に預けるということは、体力の低下でさらに症状が悪化したり、感染症を発症する可能性もあるので危険です。
そこで、保育園を利用している保護者には、事前に子供が発熱した場合などに備えて、子供を預けられる場所や人を3か所ほど検討してもらっておくことが大切です。
保護者の両親など周りの人に「子供が風邪を引いた時、預けてもらえないか」と聞いてもらっておくのです。
そして、最近では看護師が常駐する病児病後児保育施設が設置され始めています。
病児病後児保育施設など、風邪を引いた子供を安心して預けられる施設があることを調べておき、保護者に紹介しておけば、保護者自身で適切な判断を行うことができます。
また、体調の悪い子供が保育所で感染症にかかってしまえば大変です。
保育施設内は、いつも清潔な状態になっているよう心がけましょう。
本来、保護者は子供の体調不良で責められる立場にない
国としては、親が仕事に集中できるように、子育てをサポートする体制を整えておかなければなりません。
子供が辛い目にあっているときに責められるのは、本来保護者ではなくて政府の責任になります。
もちろん、だからといって親が子供の世話を国に丸投げするのはもってのほかですが、家庭でも日頃から風邪や感染症の予防をしてもらえるように、保育所から積極的に注意してもらう旨を伝えておくことが肝心です。
保護者も子育てに厳しい今の社会を生きているので、保護者と協力して子供のお世話をするような姿勢で、園児の病気対策を行っていくのが理想的です。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)