株式会社JPホールディングスは、保育業界最大手の企業です。
その前身は、会社内の託児所からスタートした、保育とは全く関係のない会社でしたが、JPホールディングス創業者が保育業界の未来への必要性と可能性を見出し、大型保育園を次々に開園していきました。
今なお保育業界の大企業として保育園を全国展開する他、海外にも幼稚園を開園する勢いです。
そんなJPホールディングスの保育サービスの実態や、保育園の特徴とは、一体どのようなものなのでしょうか?
JPホールディングス 保育サービスは多岐にわたる
JPホールディングスでは、150を超える認可保育園が事業のメインではありますが、その他にも認可外保育園・学童クラブ・児童館・発達支援・給食サービスの運営、自社の規模を活かした保育関連用品の企画・販売を行っています。
東京都の認証保育所も20園以上開設するなど、地方公共団体の支援と上手く連携しようと動く姿勢も見受けられます。
また、法人向けに新たに保育園や児童館を新設し、運営するためのコンサルタント業務も行っており、保育業界内では「総合保育サービス企業」として名が知れ渡っています。
自社内でも年間100種類以上の研修プログラムを提供するなど、業界大手としてさまざまなサービスや環境づくりを展開しています。
JPホールディングスの特徴 保育指針 企業理念
JPホールディングスグループの企業理念は、「こどもたちの笑顔のために」をもっとーに、子供たちが安全な環境の中で豊かな心、言葉や感性を育む保育をめざしています。
こどもたちの笑顔―それは何物にも代えがたい私たちの誇りです。 私たちは、未来を担うこどもたちが、安全な環境の中で、等しく思いやる豊かな心と、自分を表現できる言葉や感性を育む保育を、日々行ってゆきます。私たちは、自らがこどもたちの手本となるよう、常に自己研鑚に努め、情熱と責任感を持って接すると同時に、高い倫理観と社会的良識の獲得に努めます。
(参考:JPホールディングスのホームページより。url:https://www.jp-holdings.co.jp/company/philosophy.html)
また、JPホールディングスのグループ運営理念として、次の4つを掲げています。
- 安心・安全を第一に
- いつまでも思い出に残る施設であること
- 本当に求められる施設であること
- 職員が楽しく働けること
「保育事業者として」行動基準についても指針が記されています。
保育事業者として
安全・安心―こども・保護者・地域に寄り添って
- 私たちはこどもたちに安心を提供し、安全と命を守ります
- こどもたち一人ひとりを大切にし、その個性を尊重します
- こどもたち、保護者の声に耳を傾けます
- 私たちは、利用者や地域に寄り添った子育て支援を提供します
- 社会の一員として、地域社会の発展や環境の保全に貢献します
- こどもたちの未来のため、社会福祉の向上に貢献します
社会的良識に従って
コンプライアンス
- 私たちは、社会の一員として法令を遵守します
- 人権を尊重します
- 虐待は絶対に見逃しません
- 個人情報を守ります
- 会社の財産を私的に利用しません
- 反社会的勢力とは一切関係を持たず、政治家や公務員とは健全で適切な関係を保ちます
- 積極的な情報開示に努めます
みずからの成長を目指して
個人・仲間の中で
- 最善を考え行動します
- 一人ひとりが自律し、責任感をもって行動します
- 専門家として学び続けます
- 私たちも、笑顔でいること、楽しむ気持ちを忘れません
- 自分の意見を持ち、他人の意見に耳を傾けます
JPホールディングス経営の保育園の雰囲気はどのような感じ?
JPホールディングスは、日本有数の巨大保育サービス企業の1つです。
そのため、特に東京都では社員寮や福利厚生、施設の充実度は比較的高いレベルにあるといえます。
そして、肝心の保育園の雰囲気ですが、これは他の保育サービス企業にも言えることですが、各園の責任者(園長・役員などの代表)によって全く雰囲気が変わることがあるようです。
地域や集まった人員の特徴によって柔軟に対応できるというメリットもある一方で、良くも悪くも園長先生の性格ひとつで保育園のカラーがガラっと変わるということもあります。
日本全国に保育園が多数ある事を活かし、年に1度、異動希望調査を行い転勤するという選択肢があるのも特徴の一つです。
異動は、さまざまな園やオープニングスタッフとして働く経験を積み、スキルアップすることを期待するほか、保育士自身が働きやすい環境を選べることにもつながります。
JPホールディングスの問題 パワハラ・セクハラ疑惑と現場からの声
比較的新しい事件に、JPホールディングスの社長によるパワハラ・セクハラ疑惑がありました。
新社長になった人が、大きな声で社員を叱りつけたり、セクハラとも捉えられる光景が暴露されたことなどが話題になったのです。
しかし、問題を掘り返してみると、創業者の方がもっと酷かったという声があったり、パワハラ・セクハラ問題を出して現在の経営陣を退職させたのは、急に株を集め始めた謎の企業や、創業者からの権力によるものだという意見があったりと、ただのセクハラ問題ではなさそうな面が表に出てきています。
そのような内部での問題もあってか、黒字で順調に成長していたJPホールディングスでさえも赤字に転落するなど、事件前後では数字でも変化が起きていました。
現場の職員たちからも不満の声が出ているようですので、早々に問題を解決し、今後も保育業界の大手企業としてどっしりと構えた姿勢で運営にあたってほしいです。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)