何度も何度も準備物をお知らせしていても、必ずと言っていいほど忘れ物をしてくる園児。

家でできるしつけやトイレトレーニングをお願いしても、「保育所でやってくれ」の一点張り。

子育てに興味・関心がないのか?子育てを面倒くさいと思っているのか?

ときどき、保育者から見れば、なんとも失礼で子供がかわいそうだと思う保護者がいます。

 

それなら保育所で全て対応できるかと言うと、忘れ物をされれば予定していた保育を行うことができません。

トイレトレーニングなどのしつけも、保育所だけが異様に厳しいと子供が感じるかもしれないので、家と保育所がお互い協力してやってもらいたいところです。

 

何でも「保育所で全部やってくれ」という保護者の要望に応え、全て解決できれば解決なのかもしれませんが、現実問題子どものしつけや教育は、そうは上手くいくものではありません。

保育施設としても、なんとか親御さんも子育てに積極的になってもらわないと困るのですが、一体どうすれば良いのでしょうか?

 

子育てに関心が無いように感じる親御さんの対応 保護者に協力してもらうためにはどうすればいい?

 

まず、子供を保育園に預ける親御さんの気持ちを考えてみると、冒頭のように、ありとあらゆるしつけが保育サービスの一環として行われると信じて疑わないような価値観を持つ保護者も一定数います。

もう一つ、子育てに感心がないと感じる母親・父親の原因としてよく挙げられるのは、親が仕事で忙しい上に、1~2歳児の特徴の1つでもあるイヤイヤ期でストレスが溜まっているケースです。

 

近年は共働き世帯やシングルマザー・ファーザーが増えた事で、激務の仕事に家事に育児にと、毎日を流れるように過ごしている保護者さんもいます。

度重なる労働と睡眠不足で「これ以上何かを頼まれるのは、無理!」と、何かをお願いされることに過剰に反応したり、抵抗感を持つようになってしまっているのです。

 

また、保育者が子育てに消極的になっている理由として、保護者自身が「本当に良い子育てとは何なのか?」と疑問に思い、自信を無くしてしまっているケースもあります。

 

保護者に子育てを頑張っていることを認め、寄り添う形でサポートしていく

 

子育てを保育園(子ども園)に丸投げしている保護者の対応ですが、ひとつ目に挙げたように保護者が過剰な保育サービスが当たり前だと思っている場合、保護者の保育所に対する知識の不足を解決する必要があります。

保護者の中には、保育所では何をやっているかは全く分からないという人もいます。

そのため、保育園の中では、具体的にどのような保育を行っているのかを伝え、保護者に親としての役割と保育所の役割を理解してもらいましょう。

 

次は、ストレスと疲労が溜まっている保護者と、良い育児が何か悩み、自信を喪失している保護者の対応についてです。

心身共に疲れ切っていて、限界を感じている保護者に対して頭ごなしに「こうしてください」「ああしてください」と要望を伝えるのみでは、反射的に拒否したくなる可能性があります。

そこで、まずはお子さんの家庭での様子を聞いて、子供を褒めたり、保護者の毎日の育児に対して「そんなことがあったんですね!」「さすがお母さんですね!」と肯定的に認めることから始めましょう。

自分の育児が間違っていなかったんだと感じると、保護者も自信を持てるようになりますし、子育てにさらなる関心を寄せるようにもなります。

 

保育所からも子どもの様子を伝え、育児に興味を持ってもらう

 

保護者が育児に関心を持ってもらうようになるには、やはり自分の子供の話題を出すことが一番です。

育児に消極的な保護者にも、子供がどのように過ごし、楽しんでいたのかを具体的に伝え、楽しみや喜びを共有するよう努めましょう。

 

保育園でやっている、子育てに必要な知識や具体的な方法も教える

 

トイレトレーニングなどのしつけについては、保育園でどのようにやっているのか、実演して教えることで子育てに必要あん知識を教えることができます。

家でなかなかはじめられないときは、保育園で始めてみて、上手くいった時の様子を保護者に伝えてあげるとよいでしょう。

 

また、準備物や連絡事項については、園からのお知らせ以外にも、連絡帳や子どもの送迎時に個別に伝えておくのも一つの方法です。

準備物を持ってきてくれた日は、感謝と労いの言葉を伝えましょう。

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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