「毎朝、幼稚園に行く前に子供が「幼稚園に行きたくない」と言っている。」

「保育園でいじめられているのではないかと思い、心配だ。本当にそちらの保育所では子どもの様子を見ているのか?」

 

保護者の子どもがイジメられているのでは?と感じ、苦情を入れてくるのは幼稚園・保育園どちらでも起こる問題です。

保育者自らが子供たちに怪我を負わせるような事とは違い、子供同士の遊びやケンカでは、一概にイジメだと判断することは難しいです。

 

しかしながら、子供たちから話を聞いて「体をぶつけられた」「おもちゃを取られた」というような言葉を聞いてしまえば、親である保護者としては黙ってはいられなくなるのでしょう。

保育士や幼稚園教諭の先生から見れば、イジメではないと思って説明しても、保護者の理解はなかなか得られないのが現状です。

 

子供の遊びやケンカは、健やかに成長するためには必要不可欠な要素

 

子供のトラブルは、まだまだ小さい園児たちが健やかに成長するためには必要不可欠な要素です。

例えば、園児は3歳児くらいの年齢になると、友達と一緒に元気に遊びまわる楽しさに気づき、経験を重ねていきます。

そして、3歳児ほどになると、体の力も強くなりますが、力の加減を考慮できず、誤ってお友達を強くたたいたりしてしまうのです。

3歳児は、発達心理学でいうと「自己中心性」が強く出てくる年でもありますので、自分と他人の区別が無く、自分の視点を中心に行動してしまう傾向があります。

 

ただ、だからといって、「自分の子供が虐められている」とクレームを入れてくる保護者に、「毎日のトラブルが子供を育てる」と結論を簡単に答えてしまえば、保護者は絶対に納得しないでしょう。

自分の大切な子供が叩かれたり、作成物を壊されるようなことがあれば、両親にとってはどうしても黙っていられないし、詳しい説明を聞いて安心したいという思いがあるのです。

 

クレーム対応に真っ向から取り掛かろうと、一から十まで子供の動向を見て、事前に何のトラブルもないように子供たちを「管理」してしまえば、保護者からの苦情は激減するかもしれません。

しかしながら、それは子供たちの精神的な成長にはつながりません。

やはり保育士として子どもたちの成長を促すためには、ある程度は園児たちを見守り、ケンカが起これば「なぜ自分がダメなことをしたのか?」を教え、その後の行動を注視しておかなければなりません。

 

保護者に安心してもらうために、保育士は何をすればいいのか?

 

保護者の視点から考えると、自分の子供から言われたことのみが全ての情報なので、「子供が誰かほかの子にやられた」という意識ばかりが先行してしまっています。

 

「登園するのを子供が躊躇するほど、イジメられているのではないか?」

そんな不安を持っている保護者に安心してもらうためには、保育士がいつも細かい所まで保護者の子どもの様子を見ているという事実を伝えることが肝心です。

 

もし、トラブルが起こったとしても、次のように詳しく内容を伝えるようにします。

 

「○○くんは、今日お友達と遊んでいるときに、おもちゃが当たってしまったけれど、その後、相手の子も「ごめん」と謝ることができたので、仲直りができました。仲直りした後は、お互いおもちゃがぶつからないように気をつけて遊んでいました。」

ここまで詳しく説明すれば、納得いかなかった親も何が起こったかが理解できますし、保育士がきちんと対応してくれていたことに感謝します。

また、同時に保護者がいるところで、子供に「もし、嫌だなと思うことがあったら、いつでも先生に言ってね。」と話しておけば、親としてはとても安心するでしょう。

 

事前に子供たちの取る行動の意味を理解してもらっておく

 

3歳児前後の子供たちは、言葉足らずでお互いの気持ちを共有できず、ケンカになったりするのが日常茶飯事な子もいます。

しかし、そのようなトラブルは子供たちの成長促進には必要なものです。

そこで、事前に子供たちの行動の意味について説明したパンフレットなどを作成し、保護者に配っておくのも良い方法です。

定期的に出すおたよりの中に、年齢ごとの子どもの特徴について詳しく解説したおたよりを入れておくのもおすすめです。

 

いざとなれば保育者が子供たちの間に入って、お互いの気持ちを思いやる事について教えていることも同時に伝えておけば、親たちも子供の身に回りの状況を飲み込みやすくなるはずです。

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

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