「今まで一般の保育士として働いていたのが、今年からは学年主任を任されるようになった!」
「私で学年主任が務まるか分からないし、緊張するな・・・。でも、頑張らなくちゃ!」
それまでの仕事から、さらに大きな役職を与えられた時というのは、自分の力が認めてもらえたという嬉しさ反面、緊張と不安が入り混じりった複雑な心境になるのが通常です。
学年主任を任されるという事は、仕事の能力面・精神面でも上司から認められているので、自信を持って取り組んで問題はないはずです。
しかし、学園主任に大抜擢された保育士の先生は、それまでは良好だった人間関係が悪化したり、クラスの運営もガタガタになってしまうことがあります。
その上、なぜか頑張れば頑張るほど状況が悪化し、学年の運営も同じ学年担当の保育士との連携も上手くいかなくなる場合があります。
「仕事に手は抜いていない。一生懸命頑張っているのに、一体なぜうまくいかないの?」
実は、頑張り屋さんな保育士さんほど、空回りしてしまった結果、ある事を忘れてしまっているのです。
学年主任を任された保育者が、他の保育士との連携が上手くいかなくなるのか?
学年主任を任されると、それまで現場ばかりだった仕事から環境が変わり、行事の提案・保育所の運営方針についても自分から下の立場の保育士に伝えていくようになります。
ここで、真面目な保育士さんであればあるほど
「上から言われたことをきちんとこなさなくちゃ」
「他の保育士さんがスムーズに仕事できるようきちんとスケジュールや役割を決めなくちゃ」
と自分一人で考え、行動に移してしまいがちです。
しかし、この自分一人だけというのが、他の保育士との人間関係やクラス運営を悪化させる一因となっているのです。
学年主任の下で働く立場の保育士たちにとっては、上からドンドンと支持を出され、そこに自分達が意見するスキマが一つもないように感じます。
たとえそれが的確な指示であったとしても、指示内容のみを淡々と聞かされる日々が続けば、関係性に徐々に行き違いや亀裂が入る可能性が出てきます。
「上の人間から言われたことを、私達にそのまま伝えているだけなのか?」
「悩みながらやっているならば、私たちとも相談しながら行事の進め方も決めたらいいのに・・・。」
確かに、優れた役割分担が1人で完璧にできるなら、全て1人で決めても良いかもしれません。
しかし、現場で働く保育士さん一人一人の気持ちを、何の話もせずにくみ取るのは困難ですし、一言相談するだけでも、お互いの意思疎通がとれる貴重なヒントが得られる事もあります。
悩んでいる事の中には「こんな些細な事を相談しても良いものか?」と億劫になってしまうこともあるかもしれませんが、気になったら思い切って聞いてみると、意外な反応が返ってくるかもしれませんし、悩み事の解決につながるかもしれません。
また、他の学年主任さんや園長先生に、自分の置かれている状況について質問してみてもよいでしょう。
「学年会での説明が上手く伝わらなかったのですが、どのように話を進めていったらいいでしょうか?」
意見が伝わらず、クラス運営がうまくいかないのは、他の保育士との人間関係なのか?それとも説明の仕方自体が分かりにくかったのか?
より客観的で具体的なアドバイスをもらえるはずです。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)