「給料が安すぎてお金が無い!生活するだけで精いっぱい!」

「サービス残業や持ち帰り仕事が当たり前で、寝る時間を取るだけで一日が終わる。」

「勤務中、食事をとる時間もまともにとれてない。時間的余裕が全くなくて精神的にも余裕がなくなっちゃう。」

 

 

ニュースやSNSの拡散により、保育士の待遇が悪いことは世間共通の認識になっていますが、近年よく聞かれるようになってきた言葉に「ブラック保育園」というものがあります。

 

聞いただけでも、なんとなく「ブラック企業の保育園バージョン」みたいなものだという想像はつきますが、ブラック保育園と一言で言っても形態はさまざまです。

サビ残や持ち帰り仕事は当たり前な保育所、休憩時間もプライベートな時間も取れないような勤務体制の保育園、保育園に子供を預ける親御さんもビックリするような保育を行っている虐待保育園など、巷の声を聞くとボロボロと保育所の実態が露わになっています。

 

 

「ウチの保育園もブラック保育園かもしれない。」

「通わせている保育所が児童虐待を行っている節があるかもしれない・・・。」

 

 

ブラック保育園と聞くと、自分の保育園もブラックなのではないか?気になってしまう所です。

そこで、今回はひどすぎると感じた具体的なブラック保育園の実態について、保育士さんたちの体験談をまとめました。

 

「世の中ひどい保育園があるんだな・・・」

「ウチも負けないくらいブラックかも・・・!?」

 

あなたの園の環境と比較した時、一体どのように感じるでしょうか?

 

給料安すぎ!!お金のない保育士の賃金(体験談)

 

地方都市の民間保育園保育士15年以上勤務しています。月の手取り収入は13万円にちょっと手当がつくほどです。」

 

保育士6年目になりますが、給料が手取りで13万円です。これって低いんでしょうか??

正直言って、今の収入に不満を持っています。残業も多く仕事に追われる日々で、友達と遊ぶゆとりもありません。

保育士の仕事を辞めようという気はないので、給料が上がるのなら他の保育園へ転職した方が良いのでしょうか…?」

 

「私が前に住んでいた地域では、手取り13万あれば「恵まれてるね」と言われていました。

友人の勤め先では、手取りは10万円ちょっとで残業も数千円くらいしかつかず、一人暮らしは不可能です。

仕事も忙しく、残業も多く家でできる仕事は持ち帰るような感じなので、実家暮らしじゃないと生活していけませんね。」

 

「東京都内だと、給料は手取り19万円前後で住宅手当もバッチリつくような求人を見かけるけど、田舎の地元で働くと14万円もない所が多い。」

 

「今まで地方の認可保育園のパートでしたが、職員になり、手取り12万ほどになりました。

担任手当は3000円ほどついてきますが、昇給は無しです。市からお金が入っているはずなのですが、保育士の収入ってこんなに安いものなのでしょうか?

それとも、知らないところで勝手にピンハネされていたりするのでしょうか?不安です。」

 

安いと初任給10万円前後みたいなところもザラにあります。でも、夜勤手当などがきちんとつくような保育園だと25万以上もらえるようなところもあります。

都市部なのか地方なのか、そして私立ならかなり給与にばらつきはあります。

昇給もほぼ見込めない園と、そのあたりの待遇もしっかり管理している保育園とで全然違います。」

 

 

保育士さんのもらっている給料について見ていきましたが、だいたい手取り13万円以下になると確実に「賃金が低い」という認識になっているみたいですね。

詳しく聞いてみると、保育士の手取り収入は地方都市ではだいたい安くても14~18万円、東京都内では20万円前後が妥当な金額というのが保育士目線での妥当な給料相場となっているようです。

 

 

厚生労働省によると、保育士の平均年収は約320万円(2017年)という調査結果が出ています。

数年前と比較すると、徐々に保育士の給料は着実に増えているのですが、現場の保育士さんの体験談を見てみると、320万円という平均年収に満たない保育士さんの存在が目立ちますね

未だに昔の習慣がそのまま根付いているのが影響して、保育士の給料を安くとどめている保育施設も多いのが分かります。

 

休む時間も遊ぶ時間もない!時間的余裕の無さが保育士の精神的な余裕まで奪う

 

今働いている保育園は、サービス残業が多すぎて多すぎて、心身ともに疲れ果ててしまいました。

ストレスもたまって精神的にも限界です。どうして私ってこんなに頑張ってるんだろう・・・。」

 

「お給料が少ないのはまだいいですが、残業が多いし、終わらない作業は家に帰って毎晩遅くまでやっています

友達と遊ぶ暇もなく、お金もない。余裕がなくて辛い。」

 

「保育園の仕事が生活の中心になってしまい、もはや「生活するために働く」のではなく、「保育園で働くために生きる」ような状態になっています。

仕事を続けても先がない、先が見えない状況が耐えられずに保育士を辞めてしまいました。」

 

勤務時間も長い上に残業もほとんど毎日です。その上、人手不足はどんどん深刻化していって、保育士一人当たりの仕事量も増えるので、ストレスは溜まる一方なんです。

探せばある程度待遇が良い保育園があると思うので、できれば別の保育園に転職したいと思う日々です。」

 

行事前は朝7時から夜10時過ぎまで勤務するのが普通とか、あり得ないような勤務体制でした。

保育士として働き始めた時は業界の事情に無知だったので、保育園のいいなりになって働き続けていました。

思い返すと、とても子持ちで働けるような保育園じゃなかったですね。「結婚したら翌年には退職する」というのが暗黙のルールでしたし・・・。」

 

「自宅に帰宅すると、肉体的にも精神的にもクタクタになってしまい、何もする気が起きません。」

 

「認可保育園で保育士していますが、シフト制で15時間保育園内にいることはザラにあります。

お昼ご飯も5分くらいで立って食べ、午睡後の子供たちの検温をしています。これって普通ですかね?」

 

 

給料の低さはある程度妥協するけれど、残業や持ち帰りの業務が多すぎた結果、体力的に余裕がなくなるだけではなく、精神的にもストレスが溜まって余裕を持てなくなる保育士さんがいます。

 

特に、食事の休憩時間や帰宅した後や休みの日にまで仕事の作業をやるようなことになると、

「生きるために仕事をするのではなく、仕事のために生きている」というような、頭の中で逆転現象が起きてしまい混乱に陥った経験の持ち主もいました。

 

ある程度の残業はあっても許容範囲内ですが、休憩する時間やプライベートの時間を余裕を持って取れる管理が整っていないと、ブラック保育園と言われても致し方ありません。

 

ブラック保育園の保育方針のギャップを体験し、心が折れる保育士

 

毎日保育園に行くのに胃が痛いです保育士の先生同士の陰湿なイジメや嫌がらせがすごいし、園長先生の保育方針にはついていけないし、保育士の仕事はやりがいがあって好きだけど、精神的に辛くて倒れそうです。」

 

保育園に就職して2日経ちますが、すでに耐えられそうにありません。

保育園の中では、子供を厳しく叱りつけたり、保育士の言う事を聞かない園児は腕を掴んで屋内へと連れていったりしています。

このままだと、自分も怒ってばかりの鬼のような人間になってしまいそうで怖いです。」

 

「私は経営者側の人間ですが、保育士が勝手に派閥みたいなものを作って対立するので、他の保育園の園長先生たちも困っていると言っていました。」

 

 

保育士の職に就いた人は「保育士になりたい」という憧れの元、保育士になっている人がほとんどです。

そのために「お給料は少なくて良いから余裕を持って保育の仕事をしたい。」「丁寧な保育を心がけたい」と話す志の高い保育士さんが大勢います。

 

しかし、そんな輝いている時期保育士たちが就職すると、入った保育園は子どもたちを叱ってばかり。丁寧な保育なんてものはなく、頼みの綱である園長先生も、現場の改善に無関心という現実に幻滅してしまうのです。

 

 

もちろん、保育業界の問題に真面目に取り組む保育事業者もたくさんあります。

しかし、保育園建設ラッシュの中、補助金目当てで設立するような質の悪い保育園もあるのが事実ですので、上のように保育園に就職した後、大きな不満を持つ保育士が後を絶たないと言います。

(参考:保育士の給料が安い理由 平均年収の比較と保育園の不正受給問題

 

保育士の待遇改善に前向きな質の良い保育園もある

 

以上、ブラック保育園の一例を挙げてきましたが、いかがでしたか?

 

「こんなに大変な状況のひどい保育園があるなんて知らなかった。」

「私のトコなんて、もっとひどいわ!」

 

いろいろと感想が聞こえてきそうですが、自分の置かれている状況が相対的に良いのか悪いのか?その立ち位置が少しは明確になってきたのではないでしょうか?

 

 

また、自分の立ち位置が良いのか悪いのか?比較する材料として、待遇の良い保育園の恵まれた職場環境を見てみるのも良いでしょう。

あまり高望みするとキリがありませんが、実際に充実した人生を送っている保育士さんの体験談を下記リンクにまとめています。

(参考:高待遇でのびのび働く保育士さんの待遇 給料や職場環境はどんな感じ?

 

 

高待遇で自分がノビノビ生活できる環境を手に入れた保育士さんには、労働組合と共に立ち上がった保育士さん、転職を繰り返した結果、良い待遇の求人に半信半疑ながら面接に行った保育士さんなど、何かしら自発的に行動を起こしている人が多いという特徴もあります。

 

もし、今のあなたの保育園が大変な状況だったり、待遇がブラックで不満ばかりな状況であれば、待遇の良い保育園で働いている保育士さんの体験談は参考になるかもしれません。

 

「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!

これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。

もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。

保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。

この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。

つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。

一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。

 

もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?

他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。

あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。

保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)

「ブランクあるけど保育士に復職したい!保育園復帰の悩みと再就職事情」

「保育士求人の探し方のコツ 保育士求人サイトの使い方」

「待遇の良い保育所とは?ブラック保育園との違いを比較」

 

保育士求人事情 ~あなたに合った保育園・子ども園を見つけるために必要なこと~