幼稚園は、教育をつかさどる文部科学省の元、一日4時間程度の教育を行う場所であると定められている教育施設のひとつであり、厚生労働省管轄の保育園とは違う役割を担っていました。
しかし、預かり保育推進事業として、預かり保育の地方交付税が措置され、また預かり保育の留意事項が具体的に明示されたことで、預かり保育を行う幼稚園は全体の8割以上にものぼっているのが現状です。
待機児童問題、子育て世帯からのニーズもあり、預かり保育は人気です。そのため、幼稚園の園児募集の目玉も兼ねており、預かり保育を積極的に行う幼稚園が増えました。
幼稚園の預かり保育と認定こども園化 変わる幼稚園の仕事の役割
保育園の認定こども園への移行もさることながら、幼稚園の認定こども園のへの移行も多いです。
2015年に新制度がスタートして1年で、幼稚園の数は1000以上も減少しました。
一斉に認定こども園化した幼稚園の多くは私立幼稚園です。
ここまで幼稚園が認定こども園化に積極的に踏み切った理由は、毎年少しずつ減る幼稚園の園児数に危機感を持っていたからです。
保育所と幼稚園両方の性質を持つ認定こども園が増えれば、顧客である保護者が次々と認定こども園へ子供を預けに流れてしまい、運営が維持できなく恐れも予想していたのです。
さらに、幼保一体型の施設を幼稚園が参入できるということで、これまで保育園に対して劣勢だった幼稚園も、保育園と同等の条件で競えるようになります。
幼稚園の将来に不安を持っていた事業者からすれば、新制度により新たな選択肢が生まれた現在の流れは前向きにとらえられるでしょう。
保育士の求人でも、幼稚園ながら預かり保育や保育のお仕事として、保育士・保育補助を募集する幼稚園も募集されているのをよく見かけるようになりました。
そして、認定こども園化する幼稚園は、果たす仕事の役割として保育所との違いがますます無くなってきました。
これまでは預かり保育という形で園児募集を狙っていた幼稚園ですが、今後は子供を預かることを前提として、その上に幼稚園としての付加価値を与えられるようになることが生き残りへのカギとなるでしょう。
「保育士が苦しいのは当たり前」な時代はもう終わったって知ってます?保育士も二極化の時代に乗り遅れるな!
これまで「保育士が[キツイ・汚い・安い]の三重苦の仕事なのは当たり前」と見られる風潮がありましたが、すでに保育業界も二極化の時代に突入しています。
もう少し詳しく言うと、「辛くて給料安いのは当たり前だから」と当然のように保育士の待遇が悪いままにしている保育施設と、「働く環境を整えなければ、将来のための良い保育も出来ないし、保育士も育たない!」と考え、積極的に待遇改善へと動く事業者に分かれてきているのです。
保育園も、内外両方から見て魅力ある「本物の保育所」だけが選ばれる時代がやってきているのです。
この流れは今後ますます強くなっていくことは明白です。
つまり、あなたが今、自分の待遇や職場環境に大きな不満があっても、その場にとどまり続けていては、苦しい状況はずっと続くのです。
一方で、就職で良い職場に入れた保育士さんや、自分に合う保育所を探している人には、明るい未来を掴み取る可能性があります。
もし、あなたが今の環境に不満を持っていたり、これから保育士になろうと考えているのであれば、真剣に自分にマッチした保育士求人を探してみてはいかがでしょうか?
他の保育所に転職して、余裕を持って働いている保育士さんも大勢います。
あなたのちょっとした行動一つが、あなた自身の人生を大きく変えるキッカケとなるかもしれません。
保育士求人の現状と転職業界の真実(現役保育者・保育士になりたい人へ)